爆発事故の三種

 次に、原発の爆発事故の種類について説明します。爆発には次の三種がある。
 @には核暴走爆発。これは核分裂反応の制御に失敗して、超臨界となって起こる爆発です。
 Aには水素爆発。これは福島第一原発で発生したものです。
 Bには水蒸気爆発。この水蒸気爆発が、最大の破壊力を持つ爆発です。

福島は水素爆発

 で、福島では水素爆発だけで済んだ。それでも事故直後、菅直人首相が近藤駿介・原子力委員長に作成させた「最悪のシナリオ」によれば、「半径二五〇キロの地域が避難必要」ということだった。半径二五〇キロというと、埼玉・東京までがすっぽり入ってしまうのです。
 これを見て菅首相は「首都圏の三千万人が避難となったら、日本は潰滅してしまうではないか」「思わず背筋が凍った」と後に述べていた。

水蒸気爆発の一歩手前

 放射線計測を専門とし、原発事故研究の第一人者である京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は、著書「原発のウソ」の中で、福島原発事故について次のように述べています。
 「私が想定してきた最悪のシナリオは水蒸気爆発です。もしどこか一つの原子炉で水蒸気爆発が起これば、原発敷地内の放射線量は致死量を超えるから、作業員は退避せざるをえなくなる。当然、全ての原子炉や使用済み燃料プールの冷却作業は続行できない。ここに至ればあとは連鎖的にメルトダウンが起こり、歴史上経験したことのない大惨事に突き進んでいくだけです。……首都圏はおそらく壊滅してしまうでしょう」と。
 しかし幸いにもこの水蒸気爆発は起きなかった。このことについて小出助教は「非常に運が良かったと思います」と記しておりますが、他の二・三の専門学者も同様の見解を述べております。
 私は「最悪の事態の一歩手前で止まったのは、偏に諸天の守護である」と思っております。もし水蒸気爆発が起きていたら、福島県はもちろん首都圏も潰滅していた。それを免れたこと、まさに諸天の守護なのであります。

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